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98年5月 JEIDA駐在員・・・長谷川英一
NGI及び
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● はじめに
96年10月に公表されてから、本格的な立ち上がりに至っていなかったNGI(Next Generation Internet)について、ここ最近耳にすることが多くなってきた。 NII(National Information Infrastructure)構築に直接つながるクリントン/ゴア政権の秘蔵プロジェクトが、ようやく動き出したと言うところであろうか。既に昨年7月の本月報において、インターネット2と、HPCC計画の後継であるCIC計画及びその一部を成すNGI計画について前任の前川徹が紹介をしている。ここではそれとの重複もあるかもしれないが、それ以降の主要な動きについて解説することとしたい。なお、本来であればNGIの親プログラムであるCIC計画の現状から説明を始めるべきと思われるが、それはまた稿を改めることとし、本稿ではNGIとインターネット2についてのみ述べることとする。 NGIのファスト・ファクツ
1 インターネットのトラフィックは年率400%で伸び続けている 2 2000年までには、米国の人口の半分以上がインターネットにアクセスするようになると予想される 3 連邦政府、大学、産業界は、医療、環境、生産、教育、防衛のためのアプリケーションを開発しているが、それらを十分に活用するためには新たなキャパシティーの大きいネットワークが必要となる 4 次世代インターネット(NGI)は、省庁横断的な連邦研究開発計画で、最先端のネットワーキング技術とアプリケーションの開発、テスト、デモンストレーションを行おうというものである 5 NGIイニシアチブは、アカデミーと産業界の投資により、現行のインターネットより強力で多目的に利用できるネットワークの基礎を構築しようとしている 6 NGIイニシアチブは、現行インターネットより100〜1000倍高速の政府及び大学のための研究ネットワークのテストベッドを構築する 7 NGIにより開発されたアプリケーションと技術は、学校、職場、家庭にサービスを提供しようとするビジネス分野に対して利用を可能とする 8 NGIはアメリカの生活をより良いものとし、労働をより活発なものとすることを助けるために計り知れない可能性を有している 9 NGIイニシアチブを通じて政府は、最先端ネットワーキングの研究開発のブレークスルーを促進するための環境を創造することを支援する 10 NGIイニシアチブは、ホワイトハウスの国家科学技術評議会技術委員会のCIC研究開発小委員会のLSN作業グループのNGIインプリメンテーション・チームによって調整される |