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2003年5月 JEITAニューヨーク駐在・・・荒田 良平 「米国における電子政府関連政策の動向」(その1) |
3. 連邦政府の電子政府関連予算
(1) 電子政府イニシアティブ関連予算 電子政府イニシアティブは、各イニシアティブに参加する政府機関のIT支出予算からの拠出のほか、2001年2月末の大統領予算教書で提唱され設立された「電子政府基金」の予算によって運営されている。
(出展: 「2002年電子政府法」より作成) 図表7を見ると、電子政府基金の予算は順調に増加するという姿が描かれている。しかし、各年度の実際の予算額は毎年の予算承認(appropriation)を経て決定されることになっており、この実際の予算承認(appropriation)は現在のところ必ずしも順調ではないので、注意が必要である。 2001年2月末の大統領予算教書で電子政府基金の設立が提案された際、その予算規模は初年度(2002年度)1,000万ドル、2002〜2004年度の3年間で1億ドルとされた。しかし、その後増額された2002年度の要求額2,000万ドルに対し、承認額は500万ドルにとどまった。 なお、上述のように電子政府イニシアティブは電子政府基金の予算だけで推進されているわけではなく、そのほとんどは各政府機関からのIT支出予算の拠出によって賄われている。その詳細は、OMBのウェブサイトからダウンロードできる各政府機関のIT支出予算の一覧表から抽出できるが、「ブッシュ政権の2004年度予算要求には、25プロジェクトへの各政府機関の拠出として、前年比5,430万ドル減の1億7,390万ドルが含まれている」(2003年2月24日付けGovernment Computer News「Agencies hesitate to fund e-gov」)ということであり、2003年度において各政府機関は電子政府イニシアティブに2億2,820万ドルを拠出していることになる。 (2) 連邦政府全体のIT支出予算 ちなみに、電子政府関連の連邦政府全体での予算額はどうなっているのであろうか。 図表8 連邦政府のIT支出予算 (出展: OMBウェブサイトから作成) |
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